買物で求めているもの

私は自分で買物をしている時に、売り場の角を曲がるたびに、自分の通ってきた売場で、自分が何を見て、何を感じ、そして何をしたかを振り返ります。自分の感じたことは、きっとそう感じているお客様が多いのではないかと思うからです。そしてその売場で商品を見ているお客様を見て、同じような気持ちを持っているかどうかを、その行動から確認をします。

買い物を終えて自分を振り返ったときに、その時間のすべてを通して、何を自分が得たのかをまとめてみると、総合的には、「満足」を求めていたということを再認識します。

その日の食事のものを買いに行った時、青果売場から始まり、目先の変わったもの、新鮮なもの、その日の陽気などで食べたいと感じたものなど、さまざまな変化が入ってきます。これは何かな、あっ、これを食べたい、おいしそうなど、色々と気持ちが変動し、これからの食事の期待感が膨らみます。そして最後にレジで精算し、帰る。その中で、何かひとつでもその気持ちに反することが起きたとします。するとそれまでの気持ちはどこへやら。あっという間にその不都合な事実に対して注目してしまい、これから楽しみにしている食事自体が台無しになってしまいます。

今どき、商品が良いというのは当たり前です。商品には、それを取り巻くさまざまな付加価値が伴っていなければ十分とは言えないでしょう。それはいったい何なのか。すべて自分のシナリオ通りで、進んでいかなければおかしいのです。ストーリーを他人に勝手に変えられるということは、誰でも不愉快な思いになるものです。逆に、自分が思っていた以上のうれしいストーリーが存在し、よりハッピーエンドになったらどうでしょう。これが求められている付加価値であり、まとめて言うのであれば、「満足」という言葉に集約されるのではないでしょうか。

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