自分にとってのお気に入り

 
こだわりという言葉も、当たり前のように使われ、それがまた特別のようにもとられています。一点に集中して極めるというような感覚で使われているのかと思いますが、こだわりという言葉は、目立とうとして特徴的に強調するために使っているのだと思います。言い換えると、「私はこの部分が尖っています」ということを連発しているようにも見え、それが多くないと認めてもらえないようにも感じる時があります。

 本来多くの方が使っている「こだわり」という言葉は、その人にとってのお気に入りであるのだと思います。そしてそれを買うお客様にとってもお気に入りであり、双方の思いが通じるからこそ、価値があるのだと思います。

 このお気に入りというのも、人それぞれ価値観がちがい、趣味趣向と同じく様々です。毎日の食生活の中で買う商品は多くありますが、野菜をはじめとして、肉、魚、一般食品など、全てにこだわっているような商品を買っているでしょうか。大体、月に買っている商品の種類は、一世帯あたり二百から三百種類(アイテム)くらいです。その中で、私はこれがお気に入りというような商品は、二十アイテム前後です。ごく普通の食生活をしている方がほとんどである中に、お気に入りという商品の存在は、その人の生活を豊かにしてくれる存在であると思います。その一つひとつがあるから、満足できるのではないでしょうか。

 満足は、他人が決めるものではありません。自分の価値観で決め、自分自身が感じるものなのです。それは押し付けるものでもありません。他人から強制的に押し付けられたものは、潜在意識としては納得していません。無理に納得しても、必ず気持ちのどこかでは疑問を感じている自分を見つけることが出来ると思います。また自分の価値観、気持ちとシンクロしていれば、新しい自分の満足として豊かになっていると思います。

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