時間と空間 商品を取り巻く環境 付随する価値(その2)

ジャパネットたかた 演出とイメージ

テレビやラジオショッピングで有名なジャパネットたかたは、売っている商品は特別に作られた商品というわけではありません。誰でもよく目にするメーカーの商品がほとんどで、良く内容もわかっているようなものばかりです。しかし他の会社のものよりも欲しくなってしまう気持ちが強く感じられます。それは高田社長をはじめとして、出演する社員の想いが伝わるからではないでしょうか。

よく知っているような商品を、今日の商品は○○ですと紹介し、改めて最初から説明をしていく。ここで改めて視聴者は、便利な商品であることをリマインドし、さらに使う場面を紹介されることにより、その商品を自分が使っているときを想像する。そしてそれを使うときに一緒に使うものが用意され、さらに使ってみたい気持ちを高揚させる。最後にその価格。勿体つけるように紹介されますが、それが自分の思っている値段より安かったりすると、ものすごくお得に感じてつい買ってしまう。さらに限定が付いていたりすると、すぐに欲しくなってしまう。これはまさに、人としての心理を付いているやり方だと思います。

でも、この値段が最安値であるとは限りません。理屈で考えて、ネットで調べるともっと安いところは出てきます。でもジャパネットで買ってしまう確率のほうが高いと思います。だからジャパネットは、最安値でなくても一番になれるのではないでしょうか。

あと一ついえるのは、一回買ったお店では、リピートをする確率も高くなっているということです。自動販売機のような機械では、欲しいときに買えたとか、便利というくらいでしかありませんが、人が運営しているお店では、気持ちが良かった時には、また利用したくなったり、安心感がありませんか。

お店に必要なのは、絶対的な価格ではなく、品質と価格のバランスした安さと、安心感、そして結果として満足できるという付加価値ではないでしょうか。理屈での安さを求めていけば、資本の大きいものにはかないません。安さは絶対必要ではありますが、その値段以上の価値があることに気づかなければなりません。どんなに安くても、嫌だと思う者の利益になることは、絶対にしないのが人の気持ちではないでしょうか。

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